ゲーム理論
English: Game theory

チェス盤。ゲーム理論が誕生する遥か以前、経済学の祖アダム・スミスは主著『道徳情操論』(1759年)において人間社会を「偉大なチェス盤」に喩えていた(第6部「有徳の性格について」)[1]
ゲーム理論JEL分類コード:
JEL: C7

ゲーム理論(ゲームりろん、: game theory)とは、社会自然界における複数主体が関わる意思決定の問題や行動の相互依存的状況を数学的なモデルを用いて研究する学問である[2][3][† 1]数学者ジョン・フォン・ノイマン経済学者オスカー・モルゲンシュテルンの共著書『ゲームの理論と経済行動』(1944年) によって誕生した[† 2][† 3]。元来は主流派経済学(新古典派経済学)への批判を目的として生まれた理論であったが[22]1980年代の「ゲーム理論による経済学の静かな革命」を経て、現代では経済学の中心的役割を担うようになった[23][24]

ゲーム理論の対象はあらゆる戦略的状況: strategic situations)である[25][† 4]。「戦略的状況」とは自分の利得が自分の行動の他、他者の行動にも依存する状況を意味し[† 5]経済学で扱う状況の中でも完全競争市場独占市場を除くほとんどすべてはこれに該当する[25]。さらにこの戦略的状況は経済学だけでなく経営学政治学法学社会学人類学心理学生物学工学コンピュータ科学などのさまざまな学問分野にも見られるため、ゲーム理論はこれらにも応用されている[25][6][28]

ゲーム理論の研究者やエンジニアゲーム理論家: game theorist)と呼ばれる[29][† 6]

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